日本の平和と安全を守るため、日夜活動されている自衛隊の皆さんを私は以前から尊敬しています。
普段は航空機が大好きで、航空祭や基地周辺へ出かけて飛行機を撮影することが多いのですが、今回は少し趣向を変えて、海上自衛隊の艦船を見学してみることにしました。
訪れたのは、京都府舞鶴市にある「海上自衛隊舞鶴基地」です。
実際に護衛艦を目の前にすると、その大きさや迫力に圧倒され、飛行機撮影とはまた違った楽しさを発見することができました。
今回は、飛行機好きの私が初めて舞鶴基地を訪れ、艦船を見学・撮影して感じたことを紹介します。
舞鶴基地へ行こうと思った理由
私の地元は兵庫県です。
自衛隊の艦船を見ることができる場所はいくつかありますが、兵庫県内には「海上自衛隊 阪神基地隊」があります。
阪神基地隊では一般見学ができる機会は限られており、主に「サマーフェスタ」などのイベント時になります。
しかし今年は個人的な事情で参加することができず、しかも当日は雨模様でした。
そこで今回は、次に訪れやすい場所として、京都府舞鶴市にある「海上自衛隊 舞鶴地方隊」へ行ってみることにしました。
舞鶴地方隊は長い歴史を持ち、日本海側の防衛において重要な役割を担っています。
警備担当区域は秋田県から島根県までと広く、日本海側を代表する海上自衛隊の拠点のひとつです。
そのため、さまざまな艦艇が配備されているのも舞鶴基地の大きな特徴です。
海上自衛隊舞鶴基地はどんな場所?実際に行くには?
舞鶴基地は、京都府舞鶴市の舞鶴湾にあります。
舞鶴湾は入り組んだ地形になっており、戸島などの島々や岬が自然の防波堤のような役割を果たしています。
そのため、外海からの波の影響を受けにくく、港としても非常に恵まれた地形となっています。
また、艦船を撮影するロケーションとしても魅力的な場所です。
陸上から艦艇を見るだけでなく、遊覧船を利用すれば海上から艦船を見ることや撮影することもできます。
舞鶴は歴史も非常に古く、明治期に設置された旧舞鶴鎮守府以来、近畿・北陸地域の安全と海上交通の安定を支えてきました。
現在も、その歴史と伝統を受け継ぐ重要な基地となっています。
舞鶴の歴史については非常に興味深いので、また別の記事でも詳しく紹介したいと思っています。
見学に訪れる際は、車またはJRを利用することができます。
車の場合
舞鶴若狭自動車道の
- 舞鶴東IC
- 舞鶴西IC
を利用し、どちらからも約20分程度です。
JRの場合
JR東舞鶴駅で下車後、京都交通バスの東西循環線(左回り)を利用します。
「自衛隊桟橋前」停留所で下車すると、北吸係留所までは徒歩約1分です。
なお、一般見学ができる日は決まっています。
訪れる前には必ず最新の見学日程を確認してから計画を立てましょう。
詳しい見学情報は、海上自衛隊舞鶴地方隊の公式サイトから確認できます。
こちらからチェック出来ます。
北吸係留所で護衛艦を見学
基地に入るためには、まず受付を済ませます。
受付では住所・氏名・年齢などを記入し、見学許可証を受け取ります。
見学終了後は、許可証を返却します。
受付を終えたら、いよいよ艦船が係留されている桟橋へ向かいます。
この日は、第23航空隊の基地も一般開放されていました。
本当はそちらにも行きたかったのですが、場所が離れていたことに加え、艦船の見学や舞鶴の歴史を知るために「東郷邸」や「海軍記念館」を見学していたため、気が付けば終了時間が近づいていました。
今回は残念ながら訪れることができませんでしたが、また機会があればぜひ見学してみたいと思います。
実際に見られた艦艇
北吸係留所の岸壁は非常に長く、海上自衛隊の中でも最長クラスとなる約1,000mの長さがあるそうです。
長い岸壁には複数の艦艇が係留されており、間近で見ることができます。
今回、実際に見ることができた艦艇を紹介します。
第3水上戦群 司令部直轄の護衛艦 『ひゅうが』
主要要目
基準排水量:13,950 t
長さ×幅:197m×33m
最大速力:30kt
定員:約380名
主要兵装
VLS
3連装短魚雷発射管
高性能20㎜機関砲
哨戒ヘリコプター
大型の護衛艦で、近くで見るとその大きさと迫力に圧倒されます。
飛行機を見慣れている私でも、これほど大きな艦艇を間近で見る機会はほとんどなかったため、とても印象に残りました。
第4哨戒防備隊 護衛艦『せんだい』
主要要目
基準排水量:2,000 t
長さ×幅:109m×14m
最大速力:30kt
定員:約220名
主要兵装
62口径76㎜速射砲
SSM
アスロック装置
3連装短魚雷発射管
高性能20㎜機関砲
護衛艦らしいシャープな船体が印象的でした。
角度によって見え方が大きく変わるため、撮影していても非常に面白い艦艇です。
第1水上訓練支援隊 直轄艦 多用途支援艦「ひうち」
主要要目
基準排水量:980 t
長さ×幅:65m×12m
最大速力:15kt
定員:約40名
主要兵装
曳航装置
護衛艦とはまた違った役割を持つ艦艇です。
それぞれの艦艇を見比べてみると、用途によって形や装備が異なることがよく分かります。
第4哨戒防備隊 ミサイル艇「うみたか」
主要要目
基準排水量:200 t
長さ×幅:50m×9m
最大速力:44kt
定員:約21名
主要兵装
62口径76㎜速射砲 SSM
ウォータージェット
推進装置
護衛艦と比べるとコンパクトな船体ですが、その姿からは独特の迫力を感じました。
同じ海上自衛隊の艦艇でも、大きさや形が大きく異なるため、見比べながら撮影するのも楽しいところです。
今回は以上の艦船を見学することが出来ましたが、他にも多くの艦船が配備されています。
第3水上戦隊
第4機雷戦隊
舞鶴水中処分隊
第4哨戒防備隊
第1水上補給隊
訪れる日によって見られる艦艇も異なるため、それも舞鶴基地を訪れる楽しみのひとつではないでしょうか。
初めて護衛艦を撮影して感じたこと
今回、初めて本格的に護衛艦を撮影してみて、飛行機撮影とは違った難しさや楽しさを感じました。
ここでは、実際に撮影して感じたポイントを紹介します。
日の丸構図を避けた三分割法:画面を縦横3等分するライン上に艦首や艦橋を配置すると、安定感と動きが表現できるかと感じました。
航行方向の空間をあける:船が向かっていく先(進行方向)に余白を多く取ることで、窮屈さをなくしスピード感を表現できます。
対比によるスケール感の強調:手前に防波堤や小型船、人物のシルエットなどを入れると、艦船の巨大さが際立ちます。
ローアングル(見上げる構図):水面すれすれや低い位置から狙うことで、重厚感や迫力を増すことができます。
飛行機撮影と艦船撮影の違い
普段、航空祭などで飛行機を撮影している私にとって、艦船撮影はとても新鮮でした。
戦闘機などの航空機は、遠くを高速で飛行します。
そのため、望遠レンズを使いながら被写体を追い、連写機能を使って一瞬のタイミングを狙う必要があります。
撮影するためには、それなりの性能を持ったカメラや望遠レンズが必要になる場合もあります。
一方、艦船は停泊していることが多く、航行している場合でも航空機ほど速くありません。
そのため、被写体をじっくり観察しながら構図を考えて撮影することができます。
広角レンズや標準レンズでも十分に撮影を楽しめると感じました。
極端に言えば、スマートフォンでも十分に迫力ある写真を撮影できると思います。
高価なカメラや大きな望遠レンズがなくても楽しめるという点は、艦船撮影の魅力のひとつかもしれません。
艦船撮影におすすめのレンズは?
停泊している艦船を撮影する場合、必ずしも大きな望遠レンズは必要ないと感じました。
用途別に考えると、次のようなレンズがおすすめです。
広角レンズ(16mm~35mm)
艦船全体と周囲の風景を一緒に撮影するのに向いています。
大きな艦船を間近から撮影する場合にも便利です。
標準レンズ(50mm前後)
人物と艦船を一緒に撮影したい場合に向いています。
旅行の記念写真などにも使いやすい焦点距離です。
標準ズームレンズ(28mm~75mm)
構図の自由度が高く、1本で幅広い撮影に対応できます。
私自身の感覚では、舞鶴基地で艦船を撮影するだけであれば、標準ズームレンズが1本あれば十分に楽しめると思いました。
もちろん、対岸や沖に停泊している艦船を大きく撮影したい場合は、望遠レンズがあったほうが便利です。
舞鶴基地を訪れる際の注意点
前にも紹介しましたが、舞鶴基地の一般見学日は決められています。
必ず事前に公式サイトで確認してから訪れるようにしましょう。
また、見学時間も決められています。
じっくり見学したい方や、時間をかけて撮影したい方は、できるだけ早めに入場することをおすすめします。
通常の見学時間は10:00~15:00で、最終受付は14:30となっています。
ただし、業務の都合などによって急遽中止や変更になる場合もあります。
訪問前には必ず最新情報を確認しましょう。
赤れんがパークなど周辺観光も楽しもう
舞鶴基地を訪れた際には、周辺の観光スポットもぜひ楽しんでみてください。
艦船見学だけでなく、舞鶴ならではの歴史やグルメを楽しむことができます。
『赤れんがパーク』
舞鶴基地に隣接する「赤れんがパーク」では、お土産を購入したり、海上自衛隊ゆかりの「海自カレー」を味わったりすることができます。
せっかく舞鶴を訪れるのであれば、海自カレーはぜひ食べてみたいところです。
赤れんがパークは、歴史的な赤れんが倉庫群が並ぶ舞鶴を代表する観光スポットでもあります。
映画やドラマのロケ地として使用されたこともあります。
なお、現在は倉庫の保存修理が行われている場所もあるため、訪れる際は通行に注意してください。
お店については通常どおり営業されています。
『海軍ゆかりの港めぐり遊覧船』
舞鶴湾を遊覧する「海軍ゆかりの港めぐり遊覧船」もおすすめです。
遊覧船から艦船を見ることができるだけでなく、海上から撮影できるのも大きな魅力です。
ガイドの説明を聞きながら舞鶴の歴史を知ることもできます。
- 1日3便程度運航
- 所要時間:約30分
- 大人:1,800円(税込)
- 3歳~12歳:900円(税込)
- 2歳以下:無料
受付は赤れんがパーク内にあります。
※運航時間や料金は変更される場合があるため、事前に最新情報を確認してください。
『舞鶴地方総監部会議所(東郷邸)』
舞鶴地方総監部会議所は、通称「東郷邸」と呼ばれる歴史的な建物です。
京都府舞鶴市にある海上自衛隊舞鶴地方総監部の北吸地区に建てられています。
1901年(明治34年)の舞鶴鎮守府開庁に伴い、初代鎮守府司令長官を務めた東郷平八郎の官舎として建設されました。
外観は重厚な洋風建築ですが、内部には和室も取り入れられており、当時の高級官舎らしい特徴的な建築となっています。
現在は海上自衛隊の会議所などとして大切に活用されています。
一般見学ができる日もありますので、舞鶴の歴史に興味がある方にはおすすめです。
見学には受付が必要ですので、事前に確認しておきましょう。
また、東郷邸は映画のロケ地としても使用されています。
2023年公開の映画「わたしの幸せな結婚」のロケ地として使用されたことでも知られています。
歴史的建造物や映画のロケ地に興味がある方にも、一見の価値がある場所です。
『海軍記念館』
舞鶴の歴史を知るうえで、ぜひ訪れておきたいのが「海軍記念館」です。
昭和8年(1933年)に建造された旧海軍機関学校の大講堂の一部を利用して設置されており、建物自体にも歴史的な価値があります。
館内には、初代鎮守府司令長官を務めた東郷平八郎に関する資料をはじめ、旧海軍ゆかりの記念品や当時の貴重な写真など、約200点が展示されています。
見学は主に土曜日・日曜日・祝日の限られた時間に一般公開されています。
入館料は無料ですが、受付が必要です。
艦船を見るだけでなく、舞鶴と旧海軍の歴史を知ることで、より深くこの場所を楽しめると感じました。
まとめ|飛行機好きにもおすすめしたい舞鶴基地
これまで航空祭などで飛行機を中心に撮影してきた私ですが、今回海上自衛隊舞鶴基地を訪れ、護衛艦を撮影してみました。
正直なところ、訪れる前は「飛行機ほど興味を持てるだろうか」と思っていました。しかし、実際に目の前で護衛艦を見ると、その大きさや迫力、そして細部まで作り込まれた艦艇の姿に圧倒されました。
飛行機撮影は、速く動く機体を追いかけながら一瞬のタイミングを狙う楽しさがあります。一方、護衛艦の撮影は、じっくりと艦の全体を眺めながら構図を考えたり、艦橋やマスト、装備など細かな部分に目を向けたりする楽しさがありました。
同じ乗り物を撮影する趣味でも、飛行機と艦船では撮影の楽しみ方が大きく違います。
だからこそ、普段飛行機を撮影している方にも、一度は護衛艦の撮影を体験してみてほしいと感じました。
舞鶴基地では、海上自衛隊の艦艇を間近で見ることができるだけでなく、赤れんがパークなど舞鶴ならではの観光も楽しめます。
カメラを持って出かける場所としても、とても魅力的な場所です。
飛行機が好きな方、乗り物の撮影が好きな方、そして普段とは少し違った被写体を撮影してみたい方は、ぜひ一度、海上自衛隊舞鶴基地を訪れてみてはいかがでしょうか。
私自身も、今回の訪問をきっかけに、これからは飛行機だけでなく、護衛艦などさまざまな乗り物の撮影にも挑戦してみたいと思います。














































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